2021/06/10 08:14

当サイト開設しようと思い立ったころは、日本語教育初級の教案のご提供しか想定していませんでした。

わたし自身、教案作成で時間のやりくりや気持ちのゆとりを維持するのに苦労していたのですが、日本語教師の方が授業準備でゆとりをもてるようにする=すでにできあがった教案があれば便利、くらいの発想しかなかったのです。

そこに、「アニメーションつきのPowerPointスライドはどうですか?」とご提案くださったのが、kuroneko1108様でした。

kuroneko1108様は、「日本語教育でも、これからオンライン授業が活発になってくるから、PowerPointで練習できる教材があったほうがいいですよ」と教えてくれたのです。

もう一つわたしが驚いたのは、kuroneko1108様はアニメーションで練習したほうがわかりやすい文型を選んで、アニメーションつき練習用PowerPointスライドを作成してくださったことです。
わたしは、教材作成者様にはご自身が希望する文型を選んでいただくようにしています。どんな日本語教師の方にも教える文型の得意不得意があるかもしれないし、一番作成しやすい文型を選んでもらい魅力を発揮してもらえるのが一番だなと思ったからです。
だから最初、kuroneko1108様に「あげます」「もらいます」「もう~ましたか」「~で~ます(言語)」「~で~ます(道具)」で作成すると言っていただいたときも、なぜkuroneko1108様がこの文型を選んだのか私は正直深く考えていませんでした。
ですが、アニメーションつき練習用PowerPointスライド5種類リリースした後、授業でお使いいただいたとある日本語教師の方から「絵にするのが大変な文型のスライドが揃っていて助かる」とのお言葉をいただきました。
そこで「kuroneko1108様は言葉や絵で説明しにくい文型を狙って作成したんだ」と初めて気づいたのです。

「あげます」「もらいます」は平時なら日本語教師と学生さんとの間で物のやり取りをして理解を深めることも多い文型ですが、オンラインや感染症が気になる環境下ではそれはできないので、アニメーションつきスライドになっていたほうが嬉しいです。
「もう~ましたか」「~で~ます(言語)」「~で~ます(道具)」は、絵カードでできなくもないですが、1つのシーンで何枚も絵カードがほしくなってしまう文型なので、やはりアニメーションつきスライドのほうがスマートです。
kuroneko1108様に教材作成をお願いできて、本当に良かったです。

リリース前は、特定の教科書の内容に限定できないような内容にしなければならないとのことで(著作権上の観点のため)、内容を工夫いただいたりもしたのですが、快くご対応くださりました。

kuroneko1108様の日本語教育教材でもう一つ忘れてはならないのは、PowerPoint版・keynote版のフラッシュカードです。
当サイトで人気のPowerPoint版・keynote版のフラッシュカードも、kuroneko1108様がご提案くださりました。

て形フラッシュカードは、フラッシュカードの中で一番人気です。動詞のて形は日本語学校の採用試験(模擬授業)でも頻出文型だからでしょうか。右下に動詞のグループが赤で書かれているのも、kuroneko1108様のアイデアです。
他にも、動詞の意向形、動詞の辞書形もありますよ。


現役日本語教師の視点で、日本語学校現場のニーズに合ったアイデアを出すことが得意なkuroneko1108様に作成いただいた、
・アニメーションつき練習用PowerPointスライド
・PowerPoint版・keynote版のフラッシュカード
当サイトイチオシです。