2021/06/09 17:53


学生さんが勉強した日本語のレベル関係なく、日本語の歌ならたくさん覚えている、というのは割とありがちですね。

意外とあるのが学生さんの家族の影響です。もともと家族が日本人と結婚している、あるいはカップルで日本に移住しているところに、日本語学校への進学に伴い住まわせてもらっている学生さんが、同居している人たちの趣味に付き合っているうちに日本語の歌を覚えてしまったという具合です。


さてここで、JLPT(N3)対策教案にもあります「なのだから」についてです。「なのだから」とよく似た文型に「だから」がありますね。
「なのだから」「だから」どちらも日本語の歌に頻出ですね。
「なのだから」「だから」の違いを制する学生さんは、日本語の歌をただ覚えるだけでなく、歌詞の背景や言葉が当てはめられた理由を考察するのを少し楽しめるようになります。

ポルノグラフィティ「アゲハ蝶」の2番、サビの直前(著作権の問題上、歌詞は省略)。ここは「なのだから」「だから」どっちでしょうか?どっちも可能でしょうか?
最近の曲では、ヨルシカ「だから僕は音楽を辞めた」の最後は?「だから」を「なのだから」にしたらどうなるのでしょう?

日本語の歌に詳しい学生さんばかりのクラスなら、聞いてみてもいいかもしれませんね。(未習語・文型の問題はありますが)
ひとしきり、日本語の歌の「なのだから」「だから」の話で盛り上がった後は、JLPT(N3)対策教案「なのだから」でちゃっかりとJLPT(N3)対策もどうぞ。

導入5つ、練習問題8問で例文が充実。
日本語教師歴8年、JLPTのN3対策の実績をお持ちのskkaさまに作成いただきました教案です。
「〜のだから」と「〜ですから」の違いを説明との違いも解説されています!

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〜教案の構成〜
全3ページ

導入1:「留学生なのだから、アルバイトは28時間までです」
導入2:「一生懸命勉強したのだから、合格すると思います」
用法の説明
「〜ですから」との違いの説明
接続の説明→コーラス→確認問題1つ
導入3(い形容詞):「高いのだから買えません」
導入4(な形容詞):「暇なのだから、勉強してください
導入5(名詞):「学生なのだから勉強しなければなりません」
説明
練習問題 8問+学生さんの自由作文1問
補足:「〜んだから」