2021/06/06 13:31
日本の大学進学を目指す学生さんにとって大事な試験は、JLPT、それともう一つ、EJU(日本留学試験)です。初めてEJUと聞いた時は、「EJって、イングリッシュジャーナルのこと?」と思ってしまったものです。感染症などのトラブルでJLPTが中止になるリスクもあり、EJUで他の受験生に差をつけたい、という留学生さんのEJUへの意識の高まりもあると思います。
わたしが日本語教師だった頃、EJU対策を担当したことはありませんでした。でもEJUの文型数学の授業を見学させていただいたことがありました。
わたしの大学受験は理系型(センター試験+理系数学、化学、英語)だったため、一回、EJUの文型数学の授業をしないかという話が上がったのです(その後わたし側の都合が悪くなってしまい、できませんでした)。文型受験が圧倒的に多かったその日本語学校で「理系受験だった人は貴重だ」と言っていただいたものです。
今日はこの日について徒然なるままに書いてみようと思います。
さて、EJUの文型数学の授業見学当日。まだ6月なのに、最初11人申し込みがあったはずが早くも5人が脱落、2人が欠席し(中間試験翌日の土曜だった影響が大きい)、出席していたのは4人だけでした。担当の先生によると、EJUは特に理系科目は割と早い時期に諦めてしまう学生さんが多くて、もったいない、とのことでした。
それで出席した4人全員、先生の話はしっかり聞くし、わからない時は途中で手を挙げもう一回説明するようリクエストしますし、モチベーションをもってこの日に臨んでいたことがわかります。
4人のうち2人は大学志望、もう2人は看護学校志望です。看護学校は他の専門学校とひとくくりにされがちですが、数学の知識が必要ですので専門学校のなかでもレベルの高い戦いです(他分野の専門学校それぞれにも良さはありますね)。
この4人が挫折しなかったもう一つの理由として、来日前に母国の高校で数学をある程度きちんと勉強していたということがあります。公式や定理の紹介も授業中にありましたが、とりあえず知っている様子でした。ただ、高校卒業後時間がたっているので、抜け落ちている部分も多々ありました。
あとは、久しぶりの数学の勉強でスタミナが持たないようで、90分間の授業中、担当の先生の判断で途中5分間休憩時間を取ろうという話になりました。
直前までは問題を解く時間だったので、わたしは「じゃあ、みんなが休憩している間に、あたしは問題を解きまーす!」とわざとギャルっぽい口調で宣言し、問題を解き続けようとしました。正直わたしも数学の問題は久しぶりで、手こずっていたのです。
そこに担当の先生が「ほら、○○先生は勉強するってよ」と言ったところ、4人とも休憩モード返上、問題演習に戻ってしまいました。なんだかわたしが休憩時間をつぶしてしまったようで、ちょっと申し訳なかったです(笑)
というわけで、EJU対策の授業についてほんのわずかな思い出をぐだぐだ書いてみました。けっこうどの日本語学校でもよくある話なんじゃないかと思います。
いろいろ大変なご時世の中、進学希望の留学生さんをサポートし続ける日本語教師の方、毎日おつかれさまです。当サイトには、JLPT(N3)対策教案がいくつかありますので、必要なとき思い出してもらえたらうれしいです。
