2021/06/06 10:55
オンライン日本語レッスンがどんどん人気になり、毎日のようにオンライン日本語教師プラットフォームに日本語教師が新たに登録しています。気になるのは、(日本語教師ではなく)学生さんにとっての、オンライン日本語レッスンに勝る日本語学校のメリットです。
わたしとしては、日本語学校というよりまず日本で日本語を勉強することによるメリットがあると思います。それは、
・来日することで学習内容と日常生活がリンクし、日常生活でも学習内容の記憶が強化される
ことです。
日本語学校の教科書には挿絵があります。挿絵はたいてい、学生さんの出身国ではなく日本の光景が反映されていますね。教科書だけでなく、日本語教師の方がご自身で用意する絵カードも日本の光景が前提になっているのではないでしょうか。
こうした教科書の挿絵や絵カードが、学生さんにとって日常生活で学習内容を思い出す、記憶の引き金になるのです。日常生活がそのまま復習につながるなら、日本語の上達も早くなります。
もし、挿絵や絵カードと全く同じ光景を目にしていながら学習内容を思い出せなくても記憶は強化されます。学生さん自身ではスルーしているつもりでも、潜在意識にはきちんとインプットされています。潜在意識でのインプットが繰り返されるうちに、学習内容と学生さんの日本での生活が結びついてきます。
以前は英語が話せたのに長い間日本にいて話し方を忘れてしまった人が、アメリカにもう一度入国したとたん話し方を思い出した、という話もありますね。これと同じような理屈だと思います。
もっとも、来日しつつ日本語学校には入学しないでオンライン日本語レッスンで勉強しながらアルバイトするのがコスパはいいかもしれません。ただ、最初から自分で日本での生活基盤のすべてを準備するのは難しい学生さんや、日本語を使った体験や相手の日本人について不特定多数ではなく特定の信頼できる日本人に継続的に相談したい学生さんには、日本語学校は存在価値があるでしょう。
というわけで、デジタル化がすすんでも日本語学校は工夫次第で生き残っていける可能性は残されています。ただ心配なのは、日本語学校では特に非常勤講師への授業準備にたいするサポートがまだ十分ではない場合が多いことです。教案作成に関してアドバイスをいただける日本語学校は多いですが、授業準備の時間について給料が発生しないのは日本語教師にとって大きな負担です。もし日本語学校で働いていて、授業準備と報酬を得られる仕事の両立に悩んでいたら、当ショップの日本語教育教材・教案の活用もおすすめです。どうしても疲れてしまったとき、思い出してもらえると嬉しいです。
