2021/05/26 10:54

わたしが、日本語学校非常勤講師の労働環境の厳しさを一番感じたのは、台風が来た時でした。「え?休校のときじゃないの」とお思いかもしれませんが、台風の時です。

202045月の緊急事態宣言による休校、これはニュースなどである程度先回りして他の収入減を確保することも全く不可能な話ではありません。それに休校になってしまえば収入がなくなる代わりに授業準備もしなくてよくなります。

 

 

それに比べて、台風の時は本当に急です。その日に授業を担当することになっていた日本語教師は突然6000~8000円の収入がパーになってしまうのです。また、授業日程がずれ込むので、授業がない日にあらかじめまとめて教案作成をしていた分も使えなくなってしまいます(もちろん次の学期で使える可能性は0ではありませんが)。全部作り直しのこともあり得ます。

 

 

ある時、普段の授業担当の日とはまた別に、他の日本語教師の授業を見学させていただくことになりました。見学は二日に分かれていましたが、こちらに負担がかからないようにと、連チャンではなく二日分間にはさまっていました。

ところがなんと、感覚をあけて予定していたにもかかわらず見学の日二日とも台風で休校になってしまいました。わたし自身は何も損しなかったのですが、急に休校になってしまった日本語教師の気持ちを想像するといたたまれないものがありました。

 

 

そして、わたしも大変な思いをしました。わたしの授業担当の曜日は週二日、どちらも台風の翌日だったのです。ですが、わたしはまれにみるラッキーに見舞われました。本来なら自力で急きょ新しいスケジュールに合わせた授業準備をしなければいけないのですが、前日の教案作成では教務主任がLINEで相談にのってくださったのです。授業当日も2時間前からつきっきりで絵カードやプリントの準備を手伝ってくださりましや。「悪いのはあなたじゃなくて、台風なんだから。今回は特別だよ」と。

 

休校を二回も免れた自分の運の良さに笑いつつも、台風による休校や急な日程変更による授業準備に困っている日本語教師は多いだろうなと思ったものです。

今日ではそのような悪天候やアクシデントの際は、オンライン授業で対応する日本語学校が多いでしょう。一方、天候によって休校にせざるを得ない日本語学校もまだまだ存在しているのではないでしょうか。

 

もし、台風であなたの日本語学校が休校・授業スケジュール変更となってしまい授業準備に困ったときはぜひ、「日本語教師のネコの手」の教材・教案のことを思い出してくださいね。

 教材一例

・練習用PowerPoint教材


・プリント・PowerPointもついている教案セット


板書きの代わりにもなるpng画像セット