2021/05/08 10:57

あなたは、マルチタスクは得意ですか?わたしはマルチタスクが大の苦手です。例えばここ数か月、商品説明のページを更新したり、ブログを書いてみたりしているのですが、そうなるとTwitterは完全に放置状態です。

マルチタスクどころか、複数の方面に一度に注意を向けるのも苦手です。その日にやることを考えていると、5秒前に何をどこに置いたか、1分前まで聞いていた音楽すら忘れてしまいます。

マルチタスクが苦手なんて日本語教師にとっては致命的ですよね。授業の流れに沿って進めながら、学生さんの反応を観察して授業記録を取ります。学生さんが10人いればそれこそタスク10個を同時進行しているようなものです。わたしが今は日本語教師をやっていない理由の一つは、この、マルチタスクが壊滅的にできないということです。

 

 

わたしのようにマルチタスクが苦手なわけではないけれど、日本語教育の教案や教材を作るときに一度に複数のことに気をつけるのが大変だという方はいらっしゃるのではないでしょうか。「語彙コントロール」に気を配り教案を書いていると、「説明の過不足」の確認が十分にできない、など。途中で文法の誤用例や例文に合わせた例文について調べ始めると、どこまで進んだのかもはやよくわからない・・・

「語彙コントロール」「説明の過不足」「板書き」「わかりやすい絵カード」など、一度にすべてを納得できるレベルにしあげるのが大変なら、できあいの教材の力を借りてみるのはいかがでしょうか。

 

今回は「板書き」は教材を参考にする代わりに、「語彙コントロール」「説明の過不足」は自分で考えよう、という具合です。そうしてできることが増えてからだんだんと自力で準備する領域を増やしていくと、一度に複数のことに気をつけるのが大変なときでも負担が少ないですよ。

 

教材の「強み」別にソートしていくので、文型別にあなたが自力で頑張りたいポイント、教材の力を借りたいポイントを決めて、ご活用いただけたら幸いです。

①日本語初級の板書きが気になるなら

動詞の3つのグループごとに説明をするときのレイアウトはこの教材が参考になります。


②日本語初級の語彙コントロールが気になるなら

日本の生活ですぐ使える事例での導入でありながら、語彙コントロールがされています。

授業中使えるスライド、プリントもついています。


③説明の過不足・絵カードのわかりやすさが気になるなら


アニメーションつきなので、言葉をならべたてずに説明できます。絵カードの代わりにどうぞ。

④JLPTのN3対策で、無料サイトを確認したあともう少し例文を知りたいとき


 ⑤学生さんに休み時間中の日本語での会話を促したい時(初級完了レベル)