2021/05/07 13:40

あなたは高校受験や大学受験をしていたころ、「問題の解き方を友だちに解説できるようになると、試験当日も思い出しやすい」という話を聞いたことがありませんでしたか?自分で順序立てて言語化して知識を再現できると、時間がたっても記憶に残りやすいですよね。

 

かつて私が日本語教師だった頃、あと数点足らずで(運悪く再試験もなくなってしまった)初級クラスが再履修になってしまった学生さんがいました。ただ、勉強そのものは真面目にやっていて、初めて授業を受けていた時の内容もほとんど覚えていました。

新しい文型の導入で最初にホワイトボードに文型を書いた瞬間、再履修前の授業で担当の日本語教師がした解説をそのまま話してくれることもけっこうありました。

 

これで導入がかなり楽になったのは事実です(再履修生でも空気を読んで導入が終わるまでは授業を見守るべきだという声も聞こえてきそうですが、それより、学生さん自身で解説できるということに価値を感じました)。初めて初級前半クラスを受講する学生さんたちも、自分たちと同じ学生さんが解説しているので文型により興味をもってくれている様子でした。

 

とはいえ、私がしていたように導入で学生さんの助けを得るのには、抵抗を感じる日本語教師の方はとても多いと思います。おそらくあまりいいやり方ではないでしょう。

それでは導入ではなく、練習の直後や定期試験直前の復習の授業に、文型の説明を学生さんにしてもらうのはいかがでしょうか。

あなたが導入や練習問題で使った絵カードをもう一度教室に持っていき、それを使って学生さんに発表(説明)してもらうのです。

紙もいいですが、PowerPointスライドやPowerPoint対応の教材ならワンクリックで次に進めるので、初めて使う学生さんでも操作しやすいです。

「日本語教師のネコの手」の練習用PowerPointスライド

練習用ですが、導入にもお使いいただけます。

 

 

練習用ではありませんが、導入と会話練習で使えるPowerPoint対応の教材もあります。


文型の練習でマンネリしたときや、定期試験直前の復習で学生さんの記憶を強化させたいとき、文型の説明を学生さんにしてもらいましょう。練習用PowerPointスライド、PowerPoint対応教材がピッタリですよ!