2021/03/28 11:07

文型「~ば~ほど」

世の中には、回数を重ねることに意味があるものがたくさんありますよね。

そんな時に使う文型が「~ば~ほど」。JLPT(N3)にも登場します。

 

 

日本語学校での文型「~ば~ほど」の使い方例

日本語教師のあなたがまず思い浮かべるのは、やっぱり語学学習かと思います。

かつてわたしが日本語教師だった頃、日本語学校の専任講師からは、「うちのカリキュラムでは聞き取り練習が不足しているから、授業が予定よりも早く進んだら聞き取り練習をしてね」と言われていました。

聞き取り練習は学生さんの自学自習でも比較的まかないやすいのですが、なかなか手をつけられない学生さんもいらっしゃるのでしょう。

学生さん、お願いだ。日本語学校の聞き取り練習だけでは圧倒的に足りないのだよ。

 

「日本語のCDをつけれ『ば』つける『ほど』、日本語がわかるようになります」

 

日本語学校での文型「~ば~ほど」の使い方例2

語学学習に関して言えば、わたしも人のことを言える立場ではありません。

高校の頃、英語は定期試験前日しか勉強していませんでした。

数学や化学など、もっと苦手な科目をじっくり勉強したかったからです。

そうこうしていると、ある日、英語の先生から呼び出しを食らったものです。

 

「あなた、前日にまとめて勉強してるでしょ。ばれてるのよ」

「英語は勉強すれ『ば』する『ほど』、将来も使える知識になります」

 

 

文型「~ば~ほど」は悪いことにも使う

文型「~ば~ほど」は、相手に忠告するときにも使います。

特に、数回とか、年に数えるほどなら問題なくても、毎日のように続けているのはよくない習慣がある人への忠告につかえます。

 

例えばお酒。記念日などに高級レストランで飲む、飲み会で1杯だけ飲むなら、健康への影響もそこまで心配する必要はありません。

もし、毎日缶ビール(350ml)3缶、休肝日なしで飲み続けていたら・・・正直ちょっと心配です。(ビール好きのあなた、ご不快な思いをされたら申し訳ございません)

 

「ビールはビール酵母が入っていて、少し飲むなら、体にいいです」

「でも、毎日飲みすぎれば飲みすぎるほど、体が心配です」

(飲めば飲むほど、よりは、飲みすぎれば飲みすぎるほど、が適切かと思います)

 

 

文型「~ば~ほど」の教案で日本語学校でのJLPT(N3)対策をしよう

そんな、「回数が大事だよ」というアドバイスを、学生さんに日本語で言えるようになってほしい日本語教師のあなたには、こちらの教案がおすすめです。

JLPT(N3)にも出てきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

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〜教案の構成〜

3ページ

 

導入1:「日本語を勉強すればするほど、上手になります」

導入2:「お金はあればあるほど、うれしいです」

用法の説明→接続の説明→コーラス

 

確認問題1&導入3(い形容詞):「仕事をすればするほど、疲れます」

確認問題1

 

導入4(な形容詞):「女の人はきれいならきれいなほど、いいです」

確認問題1

 

導入5(名詞):「お金持ちであればあるほど、いいです」

確認問題1

 

練習問題 10+学生さんの自由作文1