2021/03/20 07:04


より
 


文型「○○で~ます」の○○には「言語」も入る


「◯◯で~ます」の◯◯に入るのは、ハサミやパソコンなど、道具だけではありません。日本語、ベトナム語など「言語」も入ります。

いや、こういうのは語弊があるかもしれません。言語はある意味、物体以上に「道具」なのかもしれません。

そして、コミニュケーション目的だけでなくさまざまな用途に合わせて言語を使い分けたりもします。




日本人だけど中学・高校時代にフランス語を勉強したことから、日本語とフランス語で小説を書く人がいますね。

日本人で、先に英語で作詞してから日本語に訳していくことで、理想の曲を目指していくスタイルの歌手もいます。

わたしは英語はサバイバル程度ですが、歌はほとんど英語で歌います。
声質が、日本語の歌よりも英語の歌のほうが合っていて歌いやすいからです。

このように、自分を1番かっこよくアピールするために言語という「道具」を使い分けているのですね(^^)




「日本語『を』勉強する」と「日本語『で』勉強する」

一方、もっとシビアな理由、本当にコミニュケーションの問題で言語を使い分けている人もいます。

「お父さんはフィリピン人です。お父さんとはフィリピン語で話します。お母さんはわたしと一緒に日本語を勉強しています。お母さんとはポルトガル語で話します。学校では日本語で話します。」
という人もまあまあいます。

物心がついてから複数の言語を同時進行で勉強する場合、知識が混ざらないようにするのが大変ですよね。

また、まだ勉強途中の言語で、学校などで授業を受けたりすると、
「言語もわからないし、勉強もわからないし・・・」
となりがち(><)
日本の小学校であまり成績が良くない外国人児童さんも、自分がよく知っている言語「で」勉強する環境にいたら、のびのび才能開花していたりして( ˘ω˘ )

「日本語『を』勉強する」と、「日本語『で』勉強する」は、
えらく違うということですね。

日本語学校の学生さんも、「日本語『で』日本語『を』勉強」していて大変ですが、1〜2年後、学生さんが好きなファッションや自動車から、難易度の高い介護やコンピュータまで、「日本語『で』勉強」できるようになると信じて頑張ってほしいです(^o^)




文型「~で~ます(言語)」を日本語学校で教えるときのおすすめ教材

「日本語教師のネコの手」も応援しています!
よかったら、
使ってみてくださいね。
シンプルだからこそ、「~で~ます(言語)」は、言語のあとに「で」と覚えるのにピッタリ。

中国語、ベトナム語、ネパール語と、日本語学校の学生さんが多い出身国が登場します(^^)♪




〜収録内容〜
((  )を、学生さんに答えてもらいます)
1. わたしは(にほんごで)手紙を書きます。
2. わたしは(ベトナムごで)手紙を書きます。
3. わたしは(ちゅうごくごで)手紙を書きます。
4. わたしは(ネパールごで)手紙を書きます。

※スライドの赤い下線部を学生さんに答えてもらってから、スライドをクリックすると答えが出てきます。