2021/03/20 07:04


「~する(動詞の辞書形)ことが好きです」



日本語で「〜することが好きです」を教えるのは、動詞の現在形や過去形を勉強した後になりますね。
初級クラスが始まってだいたい2週間ぐらいで教えるのではないでしょうか。


ちなみにわたしの中学校で初めて習った文法は「〜が好きです」で、「〜することが好きです」は2年生になってからでした。
それと中学英語では、現在形を習った半年後に過去形を習うのが日本語教育との大きな違いですね。


いきなり中学英語の話に脱線してすみません。何が言いたかったかというと、日本語学校の学生さんはそれだけハイスピードでなんとか授業に食らいつこうとしている、教える日本語教師の負担も大きいということです。

「~することが好きです」を教えるポイント1. 動詞の辞書形を教える

動詞の辞書形をマスターできないと、日本語の最初の難関「て形」も厳しくなってしまいます・・・

動詞の辞書形を覚えると、文型「〜することが好きです」を使えるようになる!
とメリットを前面に出すと覚えてくれます(^^)♪


やっぱり「〜することが好きです」と「〜が好きです」は全然違いますよね。
「わたしはネコが好きです」
という人が必ずしも「わたしはネコを抱っこすることが好きです」とは限りませんからね(。-_-。)
ちなみにわたしはネコを抱っこすることができません。爪が怖くて笑


「サッカーを見るのが好きです」「サッカーをするのが好きです」とか言いながら授業をするのが鉄板ですね。


「~することが好きです」を教えるポイント2. 「とても」と「あまり」


「とても好きです」ではあまり問題ない時思います。学生さんが「とても嫌いです」と言ってしまうは、少なくともわたしはこれまでのところ聞いたことがないです。
一方、「あまり好きではありません」はちょっと厄介ですよね。


「〜は嫌いです」は直接的すぎて失礼な印象を与えてしまうからというのがどれだけ伝わるか(*_*)
英語圏の学生さんなら、hateはあまり好ましい単語じゃないのと同じだなとすんなり納得してくれそうですが。


とりあえず、よほどのことでなければ「〜は嫌いです」の代わりに「あまり好きではありません」を使うよう学生さんに話しておきましょう。

「~することが好きです」を教えるポイント3.「〜『は』好きです」はちょっと違う


「ネコは好きです」と言うと、「あれ?イヌは好きじゃないのかな?」と要らぬ心配をさせちゃいますね。
直説法で教える場合、初級の段階で「限定」という考え方を話すのは難しいかもしれません(。-_-。)

ここでは「〜『が』好きです」と、「が」に慣れてもらうのを優先させましょう。


文型「~することが好きです」を日本語学校で教えるときのおすすめ教材

「〜することが好きです」を使えるようになったら、最低限レベルでも自分のこと表現できるようになります。
「日本語教師のネコの手」では、
をご用意しております。

ぜひ、png画像9つをPowerPointスライドなどに貼り付けて、授業を楽しんでくださいね(o^^o)


1ページめは関連文型の復習です。

マニュアルの冒頭


〜収録内容〜
png画像9つ(1枚あたり幅1600×高さ1056ピクセル)
1.「◯◯がすきですか?」「はい、すきです。」「いいえ、すきじゃありません。」
2.「とても」「あまり」
3.「〜する(動詞の辞書形)ことがすきですか?」「たべることがすきです。」&動詞の辞書形の導入
4.「たべることがすきですか?」「いいえ、きらいです。」
5. 1グループ(タイプ1)動詞の辞書形を詳しく
6. 1グループ(タイプ1)動詞の辞書形で自由作文
7. 3グループ(タイプ3)動詞の辞書形を詳しく
8.「〜がすきです。」「〜することがすきです。」自由作文①
9.「〜がすきです。」「〜することがすきです。」自由作文②
マニュアル(全2ページ)